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熊野の郷土料理「めはり寿し」と「さんま姿寿し」研究

 先月、熊野方面に行ったときの購入商品の記事ですが、アップの機会がなく、あやうくお蔵入りするところでした。
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 紀州名物といえば めはり寿し
謂れとして「目を見張って食べた」というのが一番有名です。
めはり寿しの中の具をいろいろと詰め替えて販売するスーパーも増えてきて、結構ポピュラーな郷土料理となっているようですね。
有名な郷土料理店としては「総本家 めはりや(和歌山県新宮市)」。
こちらは丸くてちよっと醤油をあらかじめつけてある。ということで、地方により形も作り方もさまざま。
 もともと山仕事の弁当だったので、冷たくなっているのを食べるのですが、あったかいご飯で食べるとより美味しくなると私は思います。
駅弁などは酢飯を使うようですが、こちらは本物ではないと勝手に断言。
高菜を細かく刻んで、中に入れたり、削り節を入れたりするのもあるが、
私の めはり寿し」は中に何も入っていない。
醤油をあらかじめまぶしておくよりも、味を調整しやすいので後からつけた方が良いと思う。
 作り方は簡単。おにぎりのようにご飯を握って巻くだけですが、持ちやすく食べやすいように細長く作ってもらってます。
自宅で高菜を栽培して自宅で漬け込むのが基本だが、漬物とかしない家庭が増えているので、めはり寿し用の高菜の漬物が販売されています。

 私のお奨めは熊野市紀和町産のたかな漬。比較対象として同じく熊野市飛鳥町・五郷町産の「熊野たかな振興会」のもの。どちらもEマーク商品。
今回、二つ購入して自宅で作ってみました。ちなみに妻が握ったので丸い(笑)
Photo_4 色が違うと思いませんか?
左の紀和町ふるさと公社は色が薄く(三重緑辛1号〔青大葉高菜〕)、葉も薄くて食べやすい。そのかわり茎が硬く感じます。
とうがらしが入ってますが、辛みはそれほど感じません。土産物屋さんでは冷凍で販売されていますがスーパーなどでは袋のまま解凍したものが多い。

右の熊野たかな振興会は赤紫色(赤大葉高菜)で、葉も厚いが茎の硬さは紀和町産ほどではありません。また、イソチオシアン酸アリルが多い品種なのか、ワサビのような辛みを少し感じます。同じ市内で作られためはり用のたかな漬でもこんなに違います。
どちらも無着色で無香料。原材料は高菜と塩。
ただし、紀和町の方は紀和町産とうがらし入り。

●ご参考リンク
 一番詳しくてわかりやすいのが三重県のたかな漬の紹介ページ
  
〔たかな栽培赤葉高菜青葉高菜
  〔漬け方比較・飛鳥たかな生産組合紀和町
 ・紀和町ふるさと公社はこちら
 ・めはり寿しの比較表を作った猛者がいます。こちら

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 もう一つの郷土料理は「さんま姿寿し
Photo_5頭のないものが多いのですが、自宅で作る場合は普通、頭がついています。
冠婚葬祭、いつでも出てきますが、主としてお祝い事の方が出される機会が多いようです。
私はオークワの食品工場で作ったものが安い(オークワでも価格はSM>PriceCut>SuC)ので良く利用していますが、スーパーによっては新物サンマを使ったもの(ぎゅーとらさん)とか、熊野の割烹料理店のもの(ジャスコ熊野店)とかが売られています。道の駅まんぼうのように近所の寿司屋さんで作ったものなど国道42号線を走っているとどこでも買えます。もちろん寿司屋さんや普通の食堂でも購入可能。
でも一番美味しいのは実家で作ったものです。はい。
●熊野さんま寿し保存会はこちら。発祥の地。
●紀の川良子「~年中さんま寿し~食べちゃってごめんね音頭」の視聴ページはこちら

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●熊野市ホームページはこちら
●熊野観光公社はこちら(いろいろな特産物の紹介)
●物産品の買える店の紹介はこちら(特産品の簡単な紹介と地図)
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南紀のスーパーではこんなサンマ寿し用の食材も販売しています。20081024_9

ちなみにサンマのなれ寿しも食べたことありますが、あれはちょっと(笑)
鮒寿司とか好きな方じゃないとお奨めできません。
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ということで、こんな夕食が私のこぢそうです。どんな高級料亭へ行っても、これだけ満足させてくれるメニューはありません。スーパーで購入したものばかりですが。
(今見ると、当時のオークワSuC南紀で販売されていたサンマ寿司は頭がついて298円だったようですね。今年になってから購入したのは頭がついていないものばかりだったような気がする)

ちなみに朝は「茶粥とサンマの丸干に茄子の糠漬」(笑)