貴重な食体験。道の駅川辺やすらぎの郷(鹿児島県南九州市)レストラン「スターフル」で「かわなべ牛(黒毛和種4等級以上のサーロイン)焼肉定食」と「当駅自家製粉、当日朝手打ちのかわべ田舎そば」実食記。寄せ豆腐,黒さつま鶏,フクユタカ,川辺町玄そば。たばこの煙のないお店登録証。食後に知覧武家屋敷観光。石敢当。

09九州・沖縄地方, 史跡・城郭, 和食, 実食記, 旅行記, 洋食・肉系, 蕎麦・うどん・麺類, 観光地と施設, 郷土・特産品｜2024/04/21 posted.

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・道の駅川辺やすらぎの郷(鹿児島県南九州市)レストラン「スターフル」で「かわなべ牛(黒毛和種4等級以上のサーロイン)焼肉定食」と「当駅自家製粉、当日朝手打ちのかわべ田舎そば」実食記。寄せ豆腐,黒さつま鶏,フクユタカ,川辺町玄そば。たばこの煙のないお店登録証。

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　早朝に鹿児島空港着。レンタカーで当日の宿泊地である指宿方面に向かう。
途中、仙巌園や天文館に寄りながら観光も楽しむ。
昼食は、時間的な都合から鹿児島市内中心部の天文館ではなく、途中の南九州市川辺町にある「道の駅川辺やすらぎの郷」で摂ることに。

実食場所は道の駅に併設しているレストラン「スターフル」。

メニューを見ると、定食類の他に蕎麦、うどん、カレーライスとメニュー多彩で、当日は建国記念日翌日の振替休日というこもあってか、ほぼ満席。

　昼食時間がちょっと遅めになってしまったので、宿泊ホテル(白水館)の夕食に影響しないように軽い食事を予定していたが、「かわなべ牛」の表示に惹かれて予定変更。
肉を食すことに。
同行パートナー(妻)は予定通り、蕎麦を食すことを選択。

★かわなべ牛定食1,980円

かわなべ牛のサーロインをメインに地元栽培の原料を使った味噌汁や寄せ豆腐等の小鉢がつく。

◇かわなべ牛
かわなべ(川辺)で育った黒毛和牛でA4等級以上のものだけを「かわなべ牛」と称している。
“育った”は最長肥育地が川辺町ということなので生まれは問わない。15か月以上、町内で飼育するということの他に“4等級以上”という基準がある。
鹿児島県の「鹿児島黒牛」は黒毛和種だが、他産地で交雑牛(和種×肉用牛)も“黒牛”と称する産地があるのでややこしい。
農水省地理的表示（GI：Geographical Indication）によると「鹿児島黒牛は、鹿児島県における飼養期間が最長で、かつ鹿児島県を最終飼養地とする黒毛和種の牛肉」とされ、松阪牛同様に肉質等級の基準がなく、肥育期間のうち鹿児島県が最長であれば「鹿児島黒牛」の基準を満たす。
すなわち「鹿児島黒牛」と表記されていても品質については等級差があり、“和牛日本一(第1２回全国和牛能力共進会)”に輝いた肉質等級と同等であるとは限りません。
厳しい等級基準を採用している「仙台牛」や「神戸牛」との違いがあることを知っておかねばいけないが、「かわなべ牛」は“4等級以上”という基準があるため、鹿児島黒牛よりは等級基準が明確ですね。
※ブランド産地牛やブランド牛とはいえ、食味は個体差があり、仔牛の系統や肥育方法等により一頭毎に異なるため、高い等級が味の保証を高度に担保するかというとそうでもないのが難しいところ。

　今回食した「かわなべ牛定食1980円」はサーロインを使用。
「かわなべ牛ステーキ丼1980円」は肩ロース肉。
単価の高いサーロインの方が肉量が若干、少なくなっている。
ちなみに「かわなべ牛焼肉定食1,430円」の部位は不詳。推定、モモかカタでしょうか。

「ほお～。これが“かわなべ牛”か」という貴重感を味わう。
良い食体験に感謝。

★かわなべ田舎そば(単品700円)

◇手打ち10割蕎麦
ホームページの表記によると
～川辺産の玄そばを当駅で自家製粉したそば粉を用いて毎朝、丹精込めて打つ10割そばです。つなぎなしのこのそばは、そば粉の風味が豊かで、そば粉の美味しさを十分楽しむことができます。また好評発売中の枕崎産のサバ節で出汁をとったつゆは、このそばとよくマッチ。～
10割なので少々、ボソボソ感はあるが、かなり美味しい蕎麦。
これは意外。
道の駅ではこうした地元産原料を使った蕎麦を提供していることが多いが、地元産蕎麦を自家製粉&当日手打ちの10割蕎麦をいただけるとはまさしく僥倖。

蕎麦にはさつま揚げ入りで、「ここ(鹿児島)ならでは」を実感。

◇寄せ豆腐川辺産丸大豆「フクユタカ」
道の駅の二階の加工センターで製造。ヨーグルト、アイスクリーム、納豆なども当駅2階で作られている。
これが美味しい。さらに売店での販売価格が結構、低価格なのが嬉しい。

　売場でみかけた地鶏。
◇黒さつま鶏(地鶏のカズヒロ)

地鶏（じどり）とは、日本農林規格 (JAS) に記載されている在来種(明治時代までに国内で成立し又は導入され定着した品種のこと。例えばコーチン,比内鶏,三河種,名古屋種,軍鶏,岐阜地鶏,烏骨鶏,伊勢地鶏,横斑プリマスロック,尾長鶏,ロードアイランドロック等)由来の血液百分率が50%以上の国産鶏の総称。
※地鶏×地鶏の他に、地鶏×その他でも在来種由来が50%であれば地鶏だが、飼育期間が75日以上であり、28日齢以降は平飼いで1㎡当たり10羽以下で飼育という条件がある。
「地鶏の店」と称する飲食店でも地鶏ではなく、地養鶏や銘柄鶏だったりすることがあるので地鶏実食時は品種の確認が必須です。
黒さつま鶏は在来種の地鶏である両親から作出された本物の地鶏。薩摩鶏♂×横斑プリマスロック♀で鹿児島県で作出された品種。
説明文によると、「うまみ成分であるアミノ酸が多く含まれ、他の地鶏と比べて脂の乗りもよく、刺身ではもちろん、焼いても固くならず旨みを堪能」ということらしい。
ちなみに“刺身”として食すには鹿児島県独自で策定された「生食用食鳥肉の衛生基準」で生産された鶏肉でないとリスクが高い。
鹿児島大学の「生食用として流通する食鳥肉の汚染実態調査（平成27年）」では生食用の鳥肉の80%はカンピロバクター陰性で、陽性（汚染）についても発症菌数以下だったという研究結果があることから、鹿児島で鳥肉のタタキや刺身を食す時には“ 生食用“の鳥肉かどうかを確認してから食すべし。
鹿児島県以外には宮崎県にも同様の生食用の鳥肉衛生基準があるが、他県には無い。
理由は「そもそも鶏肉を生食することはリスクが大きい」ことと、「衛生基準に則って生産されていても、生食・タタキには相応のリスクがある」。

　地鶏について鹿児島県には他に「さつま地鶏(薩摩鶏×ロードアイランドレッド)」、「さつま若しゃも(薩摩鶏×ホワイトプリマスロック)」という地鶏品種があり、これを総称して「かごしま地鶏」という。
※ホワイトプリマスロックは日本在来種ではなくアメリカ原産鶏種だが、薩摩鶏が地鶏なので「在来由来50%」となり、“地鶏”と称することができる。

◇たばこの煙のないお店登録証　
鹿児島市以外の鹿児島県での受動喫煙推進活動。「敷地内禁煙」，「建物全体禁煙」，「テナント等禁煙」の3つの区分うち，いずれかの区分での登録。
当施設は「テナント等の登録」となっていて、以下の登録要件がある。
・テナント等の内部が終日禁煙である。
・テナント等の内部が終日禁煙であることを店舗内に標示している。
・屋内の共用部分からテナント等の内部にたばこの煙と臭いが入らない。
・テナント等の内部に終日灰皿等を設置していない。
残念ながら道の駅全体での登録ではないのが残念。それでもスターフルの取り組みには拍手。

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・道の駅川辺やすらぎの郷
鹿児島県南九州市川辺町清水6910番地
℡0993-58-3131
営業時間
【物産館】9:00～18:00
【レストラン】11:00～15:00
（14:30オーダーストップ）
休館日【レストラン】水曜日

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　食後は車で10分程の「知覧武家屋敷」を観光。
無料駐車場にレンタカーを停めて武家屋敷方面へ向かう。

↓　折田兼至胸像と周辺の風景

↓　ふもと横丁と麓橋

↓　入場券を購入。時折、未購入で侵入する観光客がいる。有料客が持つパンフが目印。

↓　平山克己氏邸家庭園

↓　平山亮一氏邸庭園

↓　川口茶舗

↓　佐多美舟氏邸庭園

↓　佐多民子氏邸庭園

↓　佐多直忠氏邸庭園

↓　旧高城家住宅

↓　森重堅氏庭園

↓　知覧型二ツ家民家

↓　石敢当

丁字路の突き当りや三叉路等に設置された石碑。
魔物の侵入を防ぐ魔避けとされ、直進する魔物が家に侵入しないように設置。石敢当に当たった魔物は砕け散るという。
沖縄では「石敢當」と表記されていたが知覧では「石敢当」。
読みは同じ「せっかんとう」。「いしがんとう」、「せきかんとう」とも読む。
沖縄が最も多く、鹿児島がそれに次ぐものの、全国にも週数であるが存在する。
↓　ユーグレナモール(沖縄県石垣島)で購入した石敢當。