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見映えよりも大事なこと
写真撮影は好きだけど自分を写さない派。地鶏は好きだけど自撮りは嫌い。
写真はその場・その時を見たまんまをそのまま撮影するだけで、アングルや時間をかけての芸術的な撮影はしません。
あくまでも自分用の覚書程度ながらも、後で画像を見た時の写り具合は気になるので、食事撮影以外は手の届く範囲でそれなりの機材を使っています。
食事の写真は基本、まわりの喫食者の邪魔にならないように、iPhoneで速攻撮影。
SONY一眼レフとGMレンズを持ち込んで、ピントや絞りを調整しながらカシャカシャ撮影する勇気がない。(「雰囲気が壊れるからやめてくれ」と隣客に言われたのがトラウマ)。
今回、実食したようなスィーツ系メニューはどうしても見映え優先になりがち。
“映え目的撮影”ギライな私がスィーツ系メニューの画像が少ないのはそういった事情がある。
料理に見映えは大切だけど、それよりも原材料の方が気になるし、できれば詳しく知りたい派。
でも大抵の飲食店は隠したがる派orイイことだけアピール派。
できれば原材料の“氏(品種)”“育ち(栽培方法)”“頃(旬・収穫時期・食べ頃)”“たて(鮮度・物流)”を「事実のみを表示」して明確にしている店で食したい。某うなぎ人気店で産地偽装が発覚して以来、特にそう思うようになった。
戸田フルーツ
当店を訪れた理由はパートナー(妻です)のリクエスト。
私がこの手の店(“映え”系メニューの店)を避けていることを知っているので、妻は普段(パートナーの)友人・知人と行くことが多い。
今回は遠方の市外の店と言うことで同行者が見つからず、私に同行を求めてきた。
妻からのリクエストは珍しいので(最近、多くなったけど)できるだけ配慮しなければと思ったのと、「戸田フルーツ」という名称にかすかな記憶があったから。
地図をナビにセットした時に気づく。
たしか以前(と、いっても20年~30年前)、訪れたことがある。名前までは思い出せない。
店舗外観
店舗外観はシンプルながら店内は改装されて綺麗に。
店舗入って左側がスムージーとソフトの販売コーナーやイートインコーナー。
右側が生鮮フルーツと果物加工品の販売コーナーとなっています。
青果物の非加熱加工商品の提供
以前は当店のある管内(豊田・挙母地区)の保健所の指導がなかなか厳しくチェック&管理されていて、カットフルーツを販売するには、調理場設置にかなりの設備投資を伴ったと以前、知人に聞いたことがある。
コンビニに簡易調理場が許可されるようになってからはオープンキッチンのような形式でも営業許可がでるようになったので以前ほどではない(らしい)。
なんにしても器具備品の購入や原材料管理だけでなく、製造時、製造後の食品衛生管理にも気を配らなくてはいけない。
非加熱調理品を提供するのは結構、大変なんです。さらに要冷商品のテイクアウトとなるとより一層、気を使うことに。
売場確認
まずはスムージーやフルーツごろごろソフトの原材料の確認ということで、果物売場を見ることに。
ほお~と感心したのは前述の原材料の“氏(品種)”“育ち(栽培方法)”“頃(旬・収穫時期・食べ頃)”“たて(鮮度・物流)”のうち、何項目かをきちんと表示されている。
三代目の店主が産地視察に熱心なようで、現地・現物・現実を確認されている。
実食後にいろいろと質問させていただいたが、きっちりと答えてくれたのが嬉しい。
クラウンメロンのネットが素晴らしいので「“山“ですか?※」や、「一宮プレミアム※※」と「南アルプスEX」の違い等々、当方の質問に丁寧に答えてくれました。
店主は産地を訪れているだけでなく、しっかりと商品を試食しているそうです。
マスクメロン、クラウンメロン、アローマメロン、ライオンメロンの違い。静岡県温室メロンの等級。アールスメロンといってもいろいろある。マスクメロンは麝香系メロンの総称
※クラウンメロンは等級は「富士」「山」「白」「雪」の4等級。「富士」は生産量の約0.1%程度の貴重品で一般に出回ることがほとんどないため、実質的な最上等級は「山」であり贈答品としての位置付け。「富士」は高級フルーツ店や百貨店で桐の箱に入れられて数万円で販売されている。
我々が一般的に食すのは「白」で、出荷量の約6割程度を占める。
私が店舗訪問で果物売場で最初に見るのは「クラウンメロン(orアロマメロン)があるかどうか」と「等級は何を扱っているか」。これで販売店のランクがある程度わかる便利な指標果物です。
ちなみに、マスクメロンとは麝香(マスク・ムスク)の香りがするメロンの総称で、品種としてはいくつかあり、中でもアールスメロン系統が主力で、品種名はアールスフェボリット種。
時折、マスクメロンが品種名だと間違われることがあるので要注意。
マスクメロンは“麝香臭”のあるメロンの総称。
静岡県温室農業協同組合の中でも、「クラウンメロン」は静岡県袋井支所(袋井市・森町)のブランド名称。
静南(掛川市)、磐田支所、浜松支所は「アローマメロン」というブランド名で出荷されています。また、JA遠州中央は「ライオンメロン」。
共通点は「ガラス温室」「隔離ベット(地植ではない)」「1木1果(1本の木にメロン一個)」。そして前述の等級である“富士・山・白・雪”。
差異点としては、アールスフェボリット種の中での細かな系統違い(純系等約20種類の品種を四季に応じて栽培)があり、各支所別に採用系統が異なる(らしい)が、静岡県温室農業協同組合の基本は「純系アールスフェボリット」。
※※一宮プレミアムとは。
山梨県JAふえふき産の桃のうち、早生種(日川白鳳・白鳳)は糖度12度以上、中生種以降(浅間白桃・なつっこ・川中島白桃)は糖度13度以上。
尚、当日の実食品種は「夢みずき」。
その他、春日居(ギフト用の大きな笛吹市の桃)、ルビームーン(新潟産小玉スイカ)、ピノガール(マイクロシード:小粒種の長野産スイカ)、宮崎産マンゴー5Lサイズ、最高峰バナナ(木曜限定入荷)が品揃えされていた。
注目はカットフルーツ。タワータイプやオードブルタイプなど三代目店主こだわりの技がたっぷり。“これぞ映え系”ですね。(#^.^#)
さて、実食メニューを選択。
ソフトクリームとスムージー。
せっかくなので売場で見た一宮プレミアムの「夢みずき」を使った1780円を選択。
パートナーは「メロン」1180円を選択。
★フルーツごろごろソフト「もも」1,780円。
一宮プレミアム桃を1個まるごと使うというのが当商品の特徴。
当日の使用品種は「夢みずき」。
「夢みずき」は浅間白桃と暁星の掛け合わせ。品種登録は2013年と比較的最近の品種。山梨県のオリジナル品種。
質問し忘れたが、「夢みずき」は早生品種と中生品種の間に出荷される品種なので、プレミアム基準(12度or13度)はどっちなんだろうか。店頭には13度以上という表示がされていたが。
なんにしても、北海道アイスクリームが美味。まずはつかみはOKといったところ。
一宮プレミアムの「夢みずき」。上に乗っている桃は美味しかったが、下の方の桃の味はイマイチ。
それでも1個1000円弱の桃なのだからソフトクリーム付きの1780円お値打ち価格かと(思いたい)。
今日はパートナー孝行なので高単価メニューもお許しがでたので少々奮発(^ー^)。
1,780円のソフトクリームを食せる幸せを嚙みしめる。
★フルーツごろごろソフト「メロン」。
勝手な期待で、注文前はてっきりクラウンメロンだと思ったら、当商品は「タカミメロン」だった。
それでも高単価な青森産だった。JAこしょつがる。
それにしても「完熟」とはどういう意味だろうか。
「完熟」は使うことを避けた方が良い表現。
理由は「完全に熟した状態が不明確」であることと、「購入者が追熟(店で熟成)と完熟(木で熟成後収穫)の違いがわかりにくく、木で熟成させた果物と誤認する恐れがある」といのがその理由。
なんにしても最高級や最上級はプレニアム桃のように基準が決まっている表現以外は使わない方が無難。
私の個人的な意見です。
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・戸田フルーツ(愛知県豊田市)
愛知県豊田市広美町下之切168
電話番号0565-21-0574
営業時間10:00〜18:00
(スムージー 12:00〜18:00)
定休日水曜日、第3火曜日