コゴミはクサソテツの若芽というか、山菜として食す場合の呼称。
クサソテツが育つ過程で先端が丸まった状態を「屈んでいる」とみて「コゴミ」と命名。
比較的見つけやすい山菜だが、成長が早いので気が付いたら直立したシダになっている。
クサソテツは常緑低木のソテツのように見えることから命名。
・クサソテツ
科:コウヤワラビ科
属:クサソテツ属
種:クサソテツ
コゴミは他の羊歯系山菜に比べてアクが少なく、特に下処理せずとも簡単に調理ができ、且つ、食べやすいため子供にも人気。
コゴミによく似たもので色違いの「イッポンコゴミ」がある。
こちらは色がゼンマイの茎ょもう少し赤みがかったような色で、標準和名は「キヨタキシダ(清滝羊歯)」で通称「赤コゴミ」
・キヨタキシダ
科:イワデンタ科
属:ヘラシダ属
ノコギリシダ属
種:キヨタキシダ
味は間違いなく、赤コゴミの方が良い。ただし、なかなかお目にかかる機会が少ない。
理由としてはコゴミが群生することに対して、こちらは単体で生えていることが多い。
よって「1本コゴミ」の別名がある。
コゴミのような形をしたシダ植物系の山菜である「ゼンマイ」の表面は綿毛で覆われているため、当方のような素人でもコゴミと区別がつきやすい。
というか、我が家に植えているのでコゴミよりも身近な存在。
毎年、楽しみにしているが、気付いた時には直立していて食べ時を逃している。
↓ 我が家のゼンマイ
↓ こちらは実家でみかけた100g12,000円の高級熊野産乾燥ゼンマイ
↓ 左側が高級ゼンマイで右側は直売所で購入した国産乾燥ゼンマイ↓
ゼンマイの綿毛は「ぜんまい織り」という織物に使うことがあるが、当方の出身地では綿毛を止血圧迫綿として利用していた。
他には古式テンカラ毛鉤の材料としても使われていて、水に濡れると透明感が出るとかで、魚からは形状が川虫に見える(?)という説があり、その方面でも珍重されているらしい。
子供の頃は山菜なんて見たくも食べたくもなかったが、大人になると美味しく感じるようになるから不思議。
ずっと末永く食べられることを願うばかり。
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◆食彩品館.jp山菜図鑑
・コゴミ 2020/06/03
・タラの芽(2020/06/11記事)
↓ 利尻島の姫沼にて
・コシアブラ2020/06/16
・ハチク
◆食事関係
・2020/04/11 手打ちそば・うどん飛騨(高山市)
フキノトウ,菜の花,ワラビ,コゴミ,姫竹,ウドの葉
・2019/07/21西丸(箱根湿生花園)地採り山菜
しどけ,姫竹(根曲竹),コシアブラ,タラの芽,ワラビ,
・2017/07/31恵那峡SA下(岐阜県中津川市)
朝採りハチク
・2017/07/15紗羅餐ミッドランドスクエア店(名古屋駅)
タラの芽,ウルイ,ウドの葉,
・2017/05/31山河料理 掘割(猪熊鹿)
こしあぶら,タラの芽,香茸,
・2017/05/30阿智村産原材料使用の山菜加工品
ハチク,赤根だいこん,こしあぶら,きゃらぶき,
・2013/05/19山武喜山菜天ぷら御膳(稲武)
ウルイ,タラの芽,ふきのとう,
・2009/05/29アグリながぬま(長野市)
たらの芽,ノビル,山ウド,うるい,根曲竹
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