“最高級”表示は気になるが。1年半ぶり。牛タン専門店司西口名掛丁店(仙台市)牛タン定食3枚6切2,332円をいただく。

2024年5月19日

URLをコピーしました！

★食べログ記事をアップしました↓

・牛タン専門店司西口名掛丁店(仙台市)
===============

　牛タン焼専門店司

前回、実食したのは東口店。

・2023/03/11牛タン焼専門店司東口仙台

　今回は仙台駅西口にある西口名掛丁店。

当店選択理由

　当店選択理由は前回同様に宿泊したホテルから近いからという消極的理由ながら、もっと近い「たんや善治郎仙台駅前本店」が「(訪れる時間帯は)予約がいっぱい」「待つなら食べられる」ということもあって、実食断念し当店を選択。

待ちは人生最大のムダの理由

　残りの人生がだんだんと少なくなっていく中で時間は貴重。
「待ちは最大のムダ。待ってまで食べたい料理は無い」と言い切る。

牛タン専門店司西口名掛丁店

　司東口店同様に当店は地元在住利用者または出張組が多い印象。観光客御用達の印象である某人気店とは雰囲気が少々異なるので落ち着いて利用できる。
待たなくとも良いとはいっても訪れたのは平日の夜、早めの時間帯だったことを付け加えておく。

お気に入りの理由

　すでに司東口店で実食しているので当店の味は予想できているが、利久、善治郎、太助,味太郎、青葉亭、喜助等、出張や観光の度に仙台駅や国分町周辺に宿泊する時に食体験がある店の中ではお気に入り。
最初はわざわざ仙台で外国産の牛タンを食す理由が無いと思っていたが、一度、食べてみるとやみつき&リピート利用となってしまうから不思議。

海外産輸入牛タンの理由

　国産の黒毛和種の牛タンは貴少品である上に高価。それに和牛に限らず肉牛種の特徴でもあるが、肉味について個体差がありすぎるので外れた場合のガッカリ感は高単価であるだけに半端ない。
対して輸入牛タンは比較的、国産黒毛和種・国産交雑種(F1)よりも品質が割合安定しているので、個体差によるガッカリ感はほぼ感じたことがない。あまり期待していないといった理由もあるが・・・。

牛タンの部位とトリミング技術

ただし、牛タンは舌の部位である元・中・先の選定だけでなく、皮のトリミングなど細かな技術差が出る部位なので、味付け同様に店選びは重要。
その点、当“司グループ”の場合、職人揃い踏みで毎朝、虎横店で仕込み作業をしているということもあり、店間の技術差がほぼ無い。あるとすれば焼の技術差や店の作業混雑による影響ぐらいと推測。

注文品

★牛タン定食3枚6切2,332円

　前回(東口店)はゴリ押しメニューの“熟成牛タン”だったが、今回はレギュラータイプを選択。

　当店の牛タンの量はいわゆる仙台ルールに則り、「3枚6切れ」「4枚8切れ」「6枚12切れ」とラインナップ。
1枚は30gなので1切は15g。
仙台牛タン世界における“3枚6切”とは「牛タンスライス3枚を半分、すなわち合計6切にカット」の意味。
盛り付けとタンのカット仕上げ(飾り切りのキッパ加工含む)は善治郎の美しさにはかなわないが、タンの食感(我が家では肉の美味しさ表現において「柔らかい」は使用禁止なのであえて“食感”と表現)が程よい歯ざわりなのが良い。
安い牛タン屋へ行くとタン先のような食感を感じる牛タンがあるので、当店のように“タン先は使わない”とはっきりと表示しておいてくれると嬉しい。

黒炭系の楢(ナラ)材の炭

　うなぎに使うことの多い火持ちの良い白炭系の備長炭ではなく、黒炭系の楢(ナラ)材の炭を使っている。
ナラ材は火力が強く、燻製のような芳香も加わるのが特徴で、東北では原材料の入手がしやすいこともあってナラ材がポビュラーと聞く。
この炭が食材に与える影響は大なので、炭化が甘く不純物が残っているような低品質品は絶対に避けて欲しいと願う。
当店のナラ材の炭は“炭香(炭火焼のいい香り)”だけでなく、脂やタレが炭に落ちると加熱されてミスト化して食材を燻すことも期待できる逸品だが、タンのジューシーさを損なわないように、肉汁を落とさないように焼き上げるのが当店の流儀。

　牛タンは柔らかすぎず、硬すぎずという微妙な焼き具合に調節されていた。
グッジョブ。

こがし麦めしはともかく、テールスープは相変わらず旨い。
このスープを飲むのも当店選択の理由のひとつ。

表示

最後に表示のこと。

メニューの“最高級”表示がやっぱり気になる。
前回の実食記事で以下のような感想を記した。
～「アメリカ産・オーストラリア産の最高級ブランドの牛タン」の最高級ブラントとは？。
アンガスやヘレフォード、シャロー等、品種のことだろうか、それともオージービーフのようにロンググレイン(肥育日数200日以上でBMSもそこそこ)、ミドルグレイン(150日～180日肥育)とかの肥育日数による格付けのことだろうか。
アメリカンビーフの中ではアンガスビーフ協会のCAB®ブランドが有名だが、日本ではプライム(USDA PRIME)やチョイス(Choice)などの格付け表示で販売されていることが多い。
当店は広告やチラシで使うことに配慮すべきキーワードである“最高級”という表現を使っていることも含めて、ちょっと気になったので従業員に聞いてみた。～

　今回は聞かなかったが、やっばりメニューに“最高級”などの最上級・最大級・絶対的表現は合理的な根拠や客観的な裏付けをするためのデータ出典、調査機関名と調査年の明記が必要かと思う。